BRIEF|一方の書面である

Search Engine Journalは2026年9月28日、ニュース媒体がOpenAIとMicrosoftを訴えている事件の書面を伝えています。引用の出所は、原告がまとめて出したサマリージャッジメントの書面で、提出は9月17日、舞台はニューヨークの連邦裁判所に併合された著作権の事件です。同記事は、これは一方の主張であり、裁判所はまだ判断していない、と書いています。本稿が開いたのは同記事です。書面のPDFそのものは開いて、文面の一致を確認していません。Search Engine Journal

QUOTES|「クリックしない」は、書面が引いた言葉

同記事によれば、書面はOpenAIのソフトウェア技術者のメッセージを引いています。「リンクをどれだけ目立たせても、ユーザーはクリックしない」。The New York Timesは、このメッセージが2023年2月のものだと報じた、とあります。The New York Timesは原告の一人です。同じ書面は、ChatGPTの責任者であるNick Turley氏が、browse機能について、ChatGPTが答えを出したあとは元の記事へのリンクを開く十分な理由がない、と述べた、と引用している、ともあります。どちらも、原告の書面が引いた言葉です。裁判所が事実として認めた発言ではありません。

CTR|ウェブ検索より低い、は主張の幅

同じ書面は、Microsoftのデータとして、媒体のサイトへのクリック率をBing ChatとBingのウェブ検索で比べている、とSearch Engine Journalは書いています。The Timesのサイトでは、Bing ChatのCTRがウェブ検索より87%から93%低い、です。Daily News側の原告のサイトでは83%から91%低く、Ziff Davisのサイトでは51%から94%低い、と書面は言う、と同記事は続けます。CTRの定義は、あるURLの表示に対するクリックの割合です。表示は、検索結果のページか、チャットボットの応答に、そのURLが出たことです。この幅は、トラフィックや訪問を測ったものではない、と同記事は書いています。

原告は、この差が置き換えを明らかに示す、と主張し、データで被害を証明する必要はなく、常識で足りる、とも書いている、と同記事は伝えています。いつMicrosoftがデータを集めたか、クエリや表示やクリックが何件か、幅の上下が何を指すかは、その箇所にはない、ともあります。Bing Chatは2023年11月にCopilotへ改名されています。製品名は、データの日付を決めません。いまのCopilotの数字だ、とも結びません。

DISPUTE|相手方も、書面を出している

OpenAIとMicrosoftは、ニュースの利用はフェアユースだ、と主張し、9月4日に自分たちのサマリージャッジメントを出している、とSearch Engine Journalは書いています。Axiosは、OpenAIの書面が、ChatGPTの出力はThe Timesの仕事の商業的な代替にならない、と示唆する研究を引いた、と伝えた、と同記事は書いています。MicrosoftもCopilotについて似た主張をした、とあります。Microsoftの広報はTheWrapに、裁判所への書面が、Copilotは媒体の報道の代替ではない理由を説明している、と述べた、とあります。OpenAIはTheWrapの取材にすぐには答えていない、ともあります。これらも、相手方の主張と、広報の応答です。勝敗ではありません。

Sidney H. Stein判事の9月24日の命令は、反対書面を10月23日、アミカスを10月30日、答弁を11月20日に置いた、と同記事は書いています。技術者の引用やCTRに、相手方が10月23日の書面で答えるかは、9月28日の記事の時点では先の話です。

PENSKE|期待は合意ではない、という却下

別の事件です。Search Engine Roundtableは2026年10月1日、PenskeがGoogleのAI Overviewsを訴えた事件が却下された、と伝えています。PenskeはRolling Stone、The Hollywood Reporter、Billboard、Varietyなどを運営する、と同記事は書いています。却下の理由は、コンテンツを渡す代わりに特定のトラフィック、あるいは何らかのトラフィックを売る、という実際の合意を主張できなかった、です。Amit P. Mehta判事は、相互取引の請求として成り立つ主張がない、と被告に同意した、と同記事は書いています。Press Gazetteの整理として、媒体とGoogleのあいだに formal bargain はなく、シャーマン法の請求を証明できない、ともあります。SERoundtable

判事は、期待は合意ではない、と言った、と同記事は書いています。交渉された条件、約束、相互の同意を示す通信、その他、意思の合致を示す事実が主張されていない、ともあります。自動のクロールと、検索からの参照を期待することは、検索エンジンの一般的な機能であって、強制できる取引ではない、という整理です。裁判所は、原告が言う被害を軽く扱わない、とも書いています。ジャーナリストや教育者など、補償なくコンテンツを使われる側への同情も、同記事は引いています。同情の文は、請求を残した理由ではありません。請求は退けられています。クリックが減らなかった、という認定でもありません。

Jason Kint氏のコメントは、Digital Content Nextの反応として同記事が引いているものです。判決そのものではありません。同じ記事は、9月30日の別の判断が、Gannett、Daily Mail、デジタル媒体のクラスによる広告技術の請求を先へ進めた、とも書いています。あちらは広告の取引の仕組みの話で、AI Overviewsではない、と同記事は分けています。二つの事件を、一つのクリックの結論にはしません。

WHAT TO LOG|主張と、判断を同じ列に置かない

自社のメモでは、技術者の引用、CTRの幅、Penskeの却下を、三つの列にします。一つ目と二つ目は、2026年9月17日の原告書面が言い、Search Engine Journalが9月28日に伝えた主張です。三つ目は、合意が主張できなかったための却下です。引用された回数と、クリックされた回数は、どちらの事件でも、本稿の計測ではありません。

出典: Search Engine Journal 2026-09-28(原告書面の引用。CTRは主張。PDFは未確認)/Search Engine Roundtable 2026-10-01(Penskeは合意不存在で却下。広告技術の別事件とは分けて読む)

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