THE TEST|見た目はリンク、行き先はAI Mode

Search Engine Roundtableは2026年9月22日、Gagan Ghotra氏が指摘したテストを伝えています。AI Overviewsの下部にある、普通に見えるアンカーリンクが、ウェブページではなくAI Modeへ利用者を入れる、という内容です。本番の恒久仕様だとは書かれていません。テストとして観測された行き先の変化です。SERoundtable

THIRD-PARTY SHARE|外部リンクの割合

翌9月23日、同じ媒体はPeec AIのMalte Landwehr氏のデータとして、外部リンクを含むAI Overviewsの割合が約0%から25%超へ上がった、と紹介しています。Barry Schwartz氏はPeec AIに少額の投資があることを開示し、このデータは「正しく感じられない」(doesn't feel right)と書いています。これは第三者のトラッキングデータです。計測の定義やパネルは、Googleの公式レポートではありません。Peec側の内部アーキテクチャに関する主張は、本稿では使いません。SERoundtable

THE EXPERIMENT|事前登録された米国のフィールド実験

クリックそのものを動かした研究として、arXiv 2608.18352(Wang、Gleason、Bart、Wilson、Metaxa。ペンシルベニア大学とノースイースタン大学)があります。事前登録されたフィールド実験で、2026年3月に募集した米国のChrome利用者、行動データN=1,100、調査N=956、処置は7日間です。査読前のプレプリント(草案)であり、査読済み論文ではありません。arXiv。業界報道はSearch Engine Journalにあります。

RESULTS|外部クリック、信頼、他エンジン

結果は三つに分けて読めます。利用者をAI Modeに割り当てると、外部CTRは18.8ポイント低下しました(95%信頼区間 −22.2から−15.3、ITT)。AI Overviewsを隠すとCTRは8.8ポイント上昇しました(LATE)。ただし隠す操作への遵守は約51%でした。AI Modeは信頼、満足、1日あたりの検索セッションも下げ、競合エンジンの利用を11.2ポイント上げました。数字はいずれもこのプレプリントの報告です。

DO NOT GENERALIZE|日本市場へ広げない

研究側が置いている限界は、AI Modeの全面採用を強制していること、標本が若年・左派寄りに偏ること、期間が短いこと、そしてAI Modeに広告が出る前に実施されたことです。本稿はこの結果を、日本の検索需要や自社の流入予測に一般化しません。米国Chrome利用者の7日間という条件の中の推定です。

THREE FACTS|混ぜない読み方

Agent Readinessの観測では、次の三つを同じセルに入れません。第一に、AI OverviewsのアンカーがAI Modeへ入るテストが報告されたこと。第二に、外部リンクを含む割合が上がったという第三者トラッキングがあること。第三に、AI Modeへの割り当てが外部CTRを下げたというプレプリントがあること。割合が上がったことと、クリックが減ったことは、同じ因果の証明にはなりません。クリックとインプレッションの読み分け、調べものの移行、AI Modeを別面として見る確認は、それぞれ別の問いです。

WHAT TO LOG|自社で残す項目

自社サイト側で今残せるのは、AI Overviewsに自社URLが出た質問、その下のリンクの見た目のラベル、実際の遷移先がウェブページかAI Modeか、観測日時と地域、です。Peecの割合や論文のポイント差を、自社の月次KPIの代用にはしないでください。代用するなら、質問文と比較期間を固定した自社の定点です。

出典: Search Engine Roundtable 2026-09-22/Search Engine Roundtable 2026-09-23(Peec AIは第三者トラッキング。投資開示あり)/arXiv:2608.18352(プレプリント)/Search Engine Journal

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Agent Readiness Framework は、AIが企業を理解・比較・推薦・実行するまでの状態を評価する基準です。個別技術を点ではなく仕組みとしてつなぐ視点を Research Hub で公開しています。

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